そばかすを消すにはどの方法が最適?セルフケアをする際の注意点なども併せて解説します
そばかすはシミの一種
シミには様々な種類があり、代表的なものでは「老人性色素斑」「炎症性色素沈着」「肝斑」「花弁性色素斑」などがあります。
そばかすは、その数あるシミの中の一つで、スズメの卵殻の柄に似ているところから、正式には「雀卵斑(じゃくらんはん)」と呼ばれています。
またそばかすは、特に色白の方に出来やすいと言われています。
そばかすには「遺伝性」と「後天性」がある
一般にシミと言われる老人性色素斑、花弁性色素斑などは、紫外線の刺激が大きな原因とされていますが、そばかすはそれよりも遺伝の影響が大きいのが特徴です。
■遺伝性のそばかす
その多くは思春期頃から現れ始め、中には思春期を終える頃になると自然に薄くなったり消えるケースもあります。
遺伝性のそばかす対策としては、それ以上濃くしたり増えることを防ぐため、日焼け止めクリームなどで紫外線対策をしっかりと行うことが必要です。
また、肌への摩擦も悪化の原因となるため、洗顔時にゴシゴシ擦り過ぎないことや、タオルなどで強く擦らないようにすることも大切です。
なお、中学生くらいのお子様の場合、大人向けの美白化粧品やそばかすケアクリームなどは、刺激が強過ぎたり、逆に濃くなってしまうなどの恐れがありますので、できれば使用を控え、もし使用する際は医師または薬剤師等に相談をするなど、十分に注意が必要です。
■後天的なそばかす
遺伝以外でも、長期間に渡って紫外線を浴びたり、ホルモンバランスの乱れなどから、後天的に現れることもあります。
後天性の場合は自然に消えることがほとんどなく、時間の経過とともに目立ちやすくなるとも言われています。
後天性のそばかす対策としては、美白化粧品、そばかすケアクリーム、石鹸などを使用したり、食生活や生活習慣等を見直すことで、ある程度の改善は期待できます。
そばかすの原因となるもの
遺伝以外でできたそばかすには、次のような原因が考えられます。
(1)紫外線の影響
そばかすに限らず、シミの大きな原因の一つに紫外線による影響があります。紫外線を浴びると、体はその刺激から肌細胞を守るためにメラノサイトに働きかけ、メラニン色素を生成する物質を活性化させます。
通常は、紫外線を浴びなくなることでメラニン色素の生成が収まり、肌のターンオーバーによって体外に排出されて行くのですが、適切な紫外線対策を行っていなかったり、何らかの原因でターンオーバーが乱れたり、過去に長期間に渡って紫外線を浴びたことなどでメラニン色素が沈着し、シミやそばかすとなって現れます。
(2)肌への過度な刺激
摩擦などの刺激によっても、肌細胞を守るためにメラニン色素が作られます。擦りすぎや触りすぎなど、肌への刺激は極力避けるようにしましょう。
また、誤ったスキンケア方法や洗顔方法、あるいは肌に合わない化粧品の使用なども刺激になりますので、注意が必要です。
(3)ストレス
過度なストレスによってホルモンバランスが狂うと、新陳代謝や肌のターンオーバーが乱れ、シミやそばかすなどが出来る原因となります。
ストレス社会と言われる現代社会において、シミに悩む方が増えているのも頷けます。
ストレスは睡眠不足などによっても蓄積されて行きますので、心当たりのある方は、まずは生活習慣を見直してみましょう。
(4)生活習慣や栄養不足
飲酒や喫煙をされる習慣がある方や、食生活が偏っていてビタミン類や各種ミネラルが不足しがちな方は、新陳代謝や肌のターンオーバーが乱れやすく、シミやそばかすの原因になります。
(5)活性酸素
活性酸素とは、体を酸化させて老化を促進させる物質です。
紫外線、ストレス、喫煙や飲酒、睡眠不足、過度な運動、食品添加物の摂取など様々な要因によって、活性酸素が発生します。
すると体内ではこの活性酸素を取り除くために、メラノサイトを刺激するホルモンが分泌され、メラニン色素が生成されます。
■肌のターンオーバーとメラニン色素の沈着について
皮膚は「表皮」「真皮」「皮下組織」の3層構造になっています。
その中の表皮はさらに上(外側)から「角質層」「顆粒層」「有棘層」「基底層」と分かれており、表皮の細胞は一番下の基底層で作られます。
その後、細胞分裂を繰り返しながら徐々に上層へ押し上げられて角質となり、最終的には垢となって剥がれ落ちます。
この一連のサイクルはおよそ28日周期で繰り返され、これを肌の「ターンオーバー」と呼んでいます。
また、紫外線の刺激などによってメラノサイトで生成されたメラニン色素は「基底層」の周辺に付着しています。
この時、ターンオーバーが正常であれば時間の経過とともに徐々に上層へ押し上げられ、最終的には垢となって剥がれ落ちます。
ところが、紫外線を浴びすぎたり、外的な刺激を受けすぎた場合、メラニン色素が過剰に生成され、ターンオーバーが正常であっても排出が間に合わず、残留して沈着してしまうことでそばかすの原因となります。
それ以外でも、何らかの要因でターンオーバーが乱れたり新陳代謝が低下してしまっても同様に沈着の原因となります。
そばかすを予防したり消すためのセルフケア方法は?
結論から申し上げますと、セルフケアでそばかすを「消す」ことは非常に難しいと言えます。
ごく薄いそばかすに関しては、セルフケアで消えたという方もいるかも知れませんが、セルフケアの効果は、症状の程度や体質などによっても個人差が出て来ます。
そのため確実とは言えませんが、適切なケアを施せばある程度の改善は期待できる、といった程度の捉え方が良いでしょう。
ここでは「消す」よりも「予防する」「薄くする」「悪化を防ぐ」ことを目的とした方法についてご紹介します。
(1)紫外線対策
遺伝的な要素が強いとはいえ、紫外線対策を行っていなければ悪化してしまう可能性がありますので、紫外線対策は必須です。
日焼け止めを塗る、日傘をさす、帽子やサングラスなどを着用するなどし、出来るだけ紫外線を浴びないようにしましょう。
(2)美白化粧品
効果に関しては個人差が大きいため、過度な期待はできませんが、ハイドロキノン、ビタミンC誘導体、アルブチン、コウジ酸、プラセンタ、トラネキサム酸など、そばかすを予防したり薄くする効果がある、と言われている成分が配合された美白化粧品も数多く販売されています。
(3)クリーム
ハイドロキノン、トレチノイン、ルミキシルなどが配合された、シミ・そばかす用のクリームも市販されています。
後ほど詳述しますが、副作用や使用上の注意がありますので、用量・用法は必ず守るようにしてください。
(4)石鹸
こちらも効果には個人差がありますが、カミツレエキス、トラネキサム酸、アルブチン、エラグ酸、プラセンタエキス、ビタミンC誘導体などの美白成分や美肌成分が配合された洗顔石鹸も販売されています。
(5)サプリメントなどでの栄養補助
理想は食物から栄養素を摂取することですが、忙しい方などは毎食栄養バランスが整った食事を摂ることが難しい時もあります。そんな時はサプリメントで栄養を補給しましょう。
特にビタミンAは体内でβカロチンに変わり、活性酸素を除去する作用があります。また新陳代謝を促進したりメラニン色素の沈着を防ぐ、ビタミンEやビタミンCといった栄養素は積極的に摂取したいところです。
ほかにも、根本的な解決にはなりませんが「パウダー系ファンデーションとコンシーラー」あるいは「リキッド系ファンデーションとコンシーラー」などコンシーラーを使うことで、そばかすを目立ちにくくする(隠す)といった方法もあります。
コンシーラーを塗る際は、一度に塗る量を少量にし、徐々に塗って丁寧にぼかしていくことがポイントです。
また、日常生活においては次のようなことが挙げられます。
(6)ストレスを上手に発散する
日常生活では、様々な場面でストレスを受けることがあります。
ストレスを溜め込んでしまっていると、ホルモンバランスの乱れを招いたり、活性酸素の生成を促進してしまいます。
気分転換や適度な運動を取り入れるなど、ご自身なりのストレス解消方法を見つけ、実践するようにしましょう。
(7)スキンケア・洗顔方法を見直す
ご自身の肌質に合わないスキンケア用品を使用していないか、あるいは刺激の強い洗顔フォームや洗顔方法ではないかなど、この機会に一度見直してみましょう。
(8)生活習慣を見直す
睡眠不足になりがちであったり、飲酒や喫煙をする習慣があったり、あるいは不規則な生活リズムなどは、そばかすやシミの悪化の原因になります。
忙しい毎日の中で規則正しい生活を送ることは難しいかも知れませんが、特に睡眠時間に関しては、極力意識して確保するようにしましょう。
セルフケアをする際の注意点
いずれのセルフケアも「効果には個人差がある」ということを念頭に置いておきましょう。
また、シミには様々な種類があり、2種類以上のシミが同時に現れるケースも多いため、パッと見ただけで判断することが難しいものです。判断を誤って不適切なケアを行ってしまうと、悪化の原因にもなります。
セルフケアを始める前に、まずは皮膚科や医療クリニックなどできちんと診察を受け、ご自身のシミがどの種類のシミなのか診断してもらうと同時に、肌質やケア方法、購入しようとしているケア用品が適切か、といったことについてアドバイスを受けることをお勧めします。
なお、主にそばかすケアクリームに配合されているハイドロキノンとトレチノインという2つの成分については、副作用や使用上の注意がありますので、少し触れておきます。
《ハイドロキノン》
ハイドロキノンは、「肌の漂白剤」と呼ばれるほど強力な美白作用を持っています。
従来、医療機関でしか手には入らないものでしたが、2001年の薬事法改正により、ドラッグストアやネットショップなどでも手軽に入手できるようになりました。
ハイドロキノンは強い美白作用がある反面、次のような副作用があります。
・酸化しやすい
ハイドロキノンは安定性が悪く、酸化しやすい物質のため、劣化した商品を使用してしまったり肌に合わない場合には、赤みや炎症を招く可能性があります。
・紫外線対策を念入りに
ハイドロキノンは、紫外線を浴びることによってシミを悪化(濃く)させてしまいます。
ハイドロキノンを使用する場合は、必ずいつも以上に紫外線対策に気を使いましょう。
・高濃度や長期間の使用は避ける
高濃度のものは効果が出やすいとされていますが、目安として5%以上配合されている商品を使用したり、長期間使用し続けることで白斑を招いてしまう可能性がありますので、注意しましょう。
《トレチノイン》
トレチノインはレチノールというビタミンA誘導体です。
表皮の細胞を活発に増殖させるなど、強力なターンオーバー作用を持っています。
その結果、基底層など表皮の深い層にあるメラニン色素がどんどんと押し上げられ、排出されます。
また、ヒアルロン酸やコラーゲンの生成を促す作用もあるため、長期間外用することで表皮や真皮を厚くする効果もあると言われています。
・妊娠中、授乳中の方は使用できない
ビタミンAは細胞分裂に大きく関わるビタミンです。
そのため、摂取量によっては胎児に悪影響を与えてしまう恐れがあります。
妊娠中や授乳中の方、または近々妊娠の予定がある方などは使用を控えるようにしましょう。
*個人輸入などには注意
近年ネットショップなどで、ハイドロキノンやトレチノインを個人輸入した製品を販売しているケースが目立ちます。
濃度が分からなかったり、どのような成分が含まれているのか不確かな製品もあり、知らずに使用してしまうと取り返しのつかない結果を招いてしまう恐れがあります。
そのため、出どころが確かでないものは購入を極力控えましょう。
もしすでに購入されている場合は、使用前に医師や薬剤師などに相談をすることをお勧めします。
そばかすを消す確実な方法は?
そばかすを消すには、医療機関での治療が最も安全で確実性の高い方法です。
医療機関での治療にもいくつかありますが、内服薬は効果は見込めても即効性がないため、出来るだけ早く除去したいという方にはレーザー治療がお勧めです。
銀座ファインケアクリニックで行っているそばかす治療
当クリニックでは、そばかす・肝斑・シミなどに特化した治療を行っております。
■スペクトラ
最新のQスイッチYAGレーザー「スペクトラ」は、そばかすやシミはもちろんのこと、これまではレーザー治療が不向きとされていた肝斑にも、非常に高い治療効果を発揮しています。
2種類の波長レーザーと、ロングパルス搭載トリプルモードレーザーにより、表在性のシミに関してはたった一度の照射で消すことが可能になりました。
施術時間も15分程度と短く、ダウンタイムもありませんので、その日にメイクをしてご帰宅いただけます。
また、レーザー治療において痛みを心配される患者様も多いのですが、スペクトラでは痛みのないレーザーエネルギーを照射いたしますので、麻酔や施術後の冷却なども必要ありません。
継続して照射することによって、小じわの改善、美白効果、キメやハリが整ったお肌などの美肌効果も実感していただくことができます。
■フォトフェイシャル
お顔全体に満遍なくIPLを照射することで、紫外線による老化現象を改善し、お肌の新陳代謝を促進します。
シミやそばかすの原因であるメラニン色素に直接ダメージを与えられるほか、線維芽細胞を刺激することで肌細胞を活性化させ、コラーゲンの再生力を高めることで複数の肌トラブルを同時に改善することができます。
シミやそばかすの除去のほか、毛穴、くすみ、シワ、ニキビ痕などを改善したり、お肌のキメとハリを整える効果があります。
■顔プラセンタ
プラセンタとは、ヒトの胎盤から精製された薬のことです。
このプラセンタには細胞の新陳代謝の促進や美肌効果があることが確認されていて、肌の若返り効果や、様々な肌トラブルに対して効果があります。
お顔の皮膚に直接プラセンタを注入・補給することで、体の内側から効率良く栄養を取り入れることができ、そばかすや色素沈着の改善のほか、シミ、シワ、くすみ、クマ、ニキビなどの改善、毛穴の引き締め、お肌のキメやハリを整えます。
《経験豊富な医師や看護師が在籍しています》
当クリニックには、専門の医学的な知識と、豊富な経験を持った医師や看護師が在籍しています。
事前に入念なカウンセリングを行い、患者様の肌質やそばかすの状態などを踏まえ、最適な治療方法をご提案させていただきます。
そばかすにお悩みの方はぜひ一度、当クリニックまでご相談ください。