安全・確実に行いたい「肝斑」の治療。原因などの基礎知識や最先端の治療方法をご紹介します
肝斑の特徴や性質について
日本人を始め、黄色人種は肝斑が出来やすいと言われています。
おおむね30代から40代の女性に多く見られ、大きな特徴の一つとして「左右対称」に現れるということが挙げられます。
境界が明瞭な薄い(淡い)褐色をしたシミが、目の下を縁取るような形で両頬に現れたり、額や鼻の下などに現れることが多く、一旦出来てしまうと、目立つために多くの女性を悩ませているシミの一つであると言えます。
この「肝斑」には「肝」という漢字が含まれていますが、これは形状などが肝臓に似ているところに由来しているためで、肝臓の機能や肝臓系の疾患などとは無関係であるとされています。
なお、30代から40代の女性に多いとされていますが、必ずしも女性のみに現れるものではなく、男性が発症するケースもあります。
肝斑の原因および一般的なシミとの原因の違いについて
シミが出来る原因としては、食生活に起因するもの、生活習慣に起因するものなど、その原因や理由は一人ひとり異なります。
また、シミの種類、例えば雀卵斑(そばかす)などは、遺伝的な要素が原因となっていることも多いとされています。そうした原因がある中でも、一般的に最も多いとされている原因は、「太陽光に含まれる紫外線を浴びたこと」によるものです。
表皮が紫外線を浴びることによって、表皮の基底層にあるメラノサイトが刺激を受け、メラニン色素を生成することで肌を黒くして、紫外線の刺激から肌を守ろうとします。
通常、個人差はありますが、肌はおよそ28日周期で新しく生まれ変わり、古くなった肌は角質に変化し、垢となって剥がれ落ちていきます。
この一連の流れを、肌のターンオーバーと言います。
このターンオーバーの際に、生成されたメラニン色素も一緒に剥がれ落ちて行くのですが、長時間あるいは強い紫外線を浴びてしまうことでメラノサイトが活性化し、メラニン色素を過剰に生成するようになります。
さらにその一方で、紫外線を浴び過ぎたことによる肌の老化、加齢による老化、肌への外的な刺激、あるいはストレス・睡眠不足など生活習慣の乱れなどが重なることで、肌のターンオーバーが乱れ、新陳代謝が滞り、メラニン色素が剥がれ落ちずに滞留・沈着してしまうことで「シミ」となります。
これに対して肝斑は、女性ホルモンとの関連性が指摘されています。
例えば、妊娠、更年期、経口避妊薬(ピル)の服用などがきっかけで発症、あるいは悪化することもあり、また肝斑が現れるのが30代から40代の女性に多いこと、閉経後は薄くなる、あるいは消えるケースもあること、高齢者においてはほとんど見られないことなどからも、女性ホルモンが大きく関与しているのではないかと考えられています。
つまり、一般的なシミの多くは紫外線など「外的な要因」があるのに対し、肝斑は女性ホルモンという「内的な要因」があると言うことができます。
しかし、肝斑の原因についてはまだまだ未解明な部分も多く、決して“紫外線が肝斑の要因にならない”ということではありません。紫外線が肝斑の発症の誘因となることもありますし、悪化させてしまう原因にもなります。
また、「擦りすぎ」「触りすぎ」といった外的な刺激を多く受ける人に出来やすい、と言われることもあります。
肝斑はもちろん、それ以外のシミ対策としてもやはり、「紫外線対策」や「外的な刺激から守る」といったことは重要であることに変わりはありません。
ご自身で判断される際にご注意いただきたいこと
肝斑の可能性について、ご自身でもある程度知ることが出来るように、簡単なチェックリストを作成しました。
下記に当てはまる数が多いほど肝斑の可能性が高くなると考えられます。
■30代から40代に突然シミのようなものが出来た
■シミが両頬、額、鼻の下などに左右対称に見られる
■円形ではなく広がっている
■フェイスマッサージやクレンジングなどを入念に行なっている
■妊娠中あるいは妊娠をしたことがある
■経口避妊薬(ピル)を服用している
■紫外線対策をしているが効果が見られない
■ビタミン補給はしっかり行なっているが効果が見られない
■日常的にストレスを受けている
■レーザー治療を受けて悪化してしまったことがある
肝斑の主な特徴は「左右対称」に現れる、ということをお伝えしましたが、肝斑以外のシミ(老人性色素斑など)が、偶然左右対称に現れているという可能性も大いにあります。
また、「遅発性両側性太田母斑」という肝斑に似た特徴を持つシミもあります。
ご自身で判断される際には、左右対称のみの特徴で「肝斑である」と判断しないようにご注意ください。
誤ったシミ対策やケアを行ってしまうことは、肝斑の悪化にも繋がります。
もし少しでも迷う場合は、やはり正しい知識を持った医師に正確な診断を仰ぐことをおすすめいたします。
銀座ファインケアクリニックで行っている肝斑の診断と治療のステップについて
まずはご自身のシミが肝斑なのかどうか、ということを正確に見極める必要があります。
肝斑と判別しにくいシミの一つとして、「遅発性両側性太田母斑」があります。肝斑の上にこの遅発性両側性太田母斑が重なっているケースなどもあり、ここで誤った診断をしてしまいますと、それによって治療方法も誤ってしまうこととなりますので、肝斑を悪化させてしまう、引いては患者様の「クオリティ・オブ・ライフ(生活の質)」を低下させてしまうことに繋がりかねません。
そのため診断と鑑別には、慎重さや知識・経験が求められます。
銀座ファインケアクリニックでは、最先端の医療機器を用いた肝斑・シミに特化した治療を行っており、専門の知識と豊富な経験を兼ね備えた医師・看護師・スタッフが、責任を持ってカウンセリングからアフターケアまで担当をさせていただきます。
診断と治療の流れにつきましては、まずはお電話かメールフォームよりご予約のうえ、ご来院ください。
最初に医師とのカウンセリングを行いますので、ご不明な点あるいはご不安な点、また疑問点など、些細なことでも遠慮なくお尋ねください。
また、もし他院ですでに何らかの治療を行なっている、過去に行なっていた、服用している薬があるといった場合は、その際にご申告いただけますようお願いいたします。
なお、素肌の色の明度などを基準としてシミを診断することがありますので、診断時にクレンジング洗顔を行なっていただくこともあります。
診断後、患者様のライフスタイルやご希望などに合わせて、最も適していると思われる治療方法をご提案させていただきます。
治療当日は、クレンジング洗顔をしていただいた後に、その時のお肌の状態・症状の程度などに合わせて、最適な設定を行った後に治療(照射)を開始します。
1回の治療時間は、およそ10分から15分程度、ダウンタイムもありませんので、その日にメイクをしてご帰宅いただけます。
また、治療後はアフターケアを入念に行います。
その際に施術後のご不安な点、疑問点などがございましたら、遠慮なくご相談ください。
およそ2週間ごとに繰り返し治療を受けていただくことで、肝斑をキレイに除去していきます。
従来の肝斑治療
これまで「肝斑は治療が困難である」と言われて来たように、肝斑治療は非常に難しいものでした。
一般的なシミ取り治療に使用するレーザーを用いると、逆に悪化してしまうことがあったり、美白成分の入った内服薬あるいは外用薬などを用いて治療をしていましたが、いずれも劇的な効果は望めず、完全に消すことは難しいとされて来ました。
これを一変させたのが、次にご紹介する銀座ファインケアクリニックで行なっている最先端の治療です。
銀座ファインケアクリニックで取り入れている最先端の肝斑治療
銀座ファインケアクリニックでは、ルートロニック社の最先端QスイッチYAGレーザー「スペクトラ」を導入しています。
これによって、今まで「なかなか消えない」と言われていた種類のシミや、「治療が困難である」と言われていた肝斑の治療を可能にしました。
スペクトラという機器およびその特徴、どのような治療を行うのかなどについて、詳しくご紹介いたします。
■スペクトラという機器について
韓国の美容機器メーカー、ルートロニック社の最先端QスイッチYAGレーザー「スペクトラ」は、本国はもちろん、米国の食品医薬品局(FDA)にも認可され、現在世界中で販売されている最先端のシミ・肝斑治療機器です。
特徴としては、532nmと1064nmの2種類の波長のショートパルスのみならず、ミリセック単位のロングパルスレーザーも搭載しており、トリプルモードレーザーで肝斑を除去することが可能になりました。
また、従来のQスイッチYAGレーザーとの大きな違いとして、「均一で安定したビーム波形」の実現が挙げられます。
従来のQスイッチYAGレーザーは、ビーム波形が不均等で、高いエネルギーほど中央に集中してしまっていました。そのため、皮膚のメラニン色素に対しても、レーザーのエネルギーが不均等に照射・吸収されてしまうことで、「当てムラ」が出来てしまっていました。照射エネルギーが不均等なため、低い部分のメラニン色素に対しても充分に照射・吸収させるためには、必要以上に出力を上げなければなりませんでした。
その点、スペクトラにおいては、レーザーのビーム波形を安定して「均一」にすることが可能となり、皮膚のメラニン色素に対しても均等にエネルギーが照射・吸収されるようになったことで、より効果の高い、より安全な治療を行うことが出来るようになったのです。
■施術にかかる時間と治療期間について
1回の施術にかかる時間はわずか10分から15分程度と、非常に短い照射時間で済みますので、肌へのダメージもほとんどありません。
この治療を2週間ごとに繰り返し受けていただくことで、肝斑をキレイに除去していきます。
トータルの治療期間については症状の度合いによっても異なりますので、詳しくは診察時に医師または看護師から説明をさせていただきます。
なお、表在性のシミに関してはたった1回の照射で消すことが可能で、キレイな肌を実感していただけます(肝斑は表在性ではありませんのでご注意ください)。
■痛みについて
良く「レーザー治療は痛みがあるからためらってしまう」という話を耳にすることがありますが、銀座ファインケアクリニックで導入しているスペクトラにおいては、「ゴムを軽く弾いたような」「パチッとする程度」ですので、特に麻酔なども必要がありません(ご希望に応じて対応いたします)。
また、レーザー照射後にはしっかりとクーリングパックをいたしますので、赤みが残るといったこともほとんどありません。
■照射後のダウンタイムについて
スペクトラによる治療では、ダウンタイムがありません。
そのため、照射後にガーゼや絆創膏などを貼ってご帰宅いただく必要もなく、施術をしたその日にメイクをしてお帰りいただくことが出来ます。
■シミ・肝斑の除去以外の効果について
スペクトラには、照射することで表皮のターンオーバーを活性化させる効果があります。
そのため、ニキビ肌の改善、毛穴の縮小効果などが期待出来るほか、照射を継続していただくことによって、小じわの改善、くすみや色むらなどの解消による美白効果、キメの整った肌、ハリのある肌など美肌も同時に手に入れることが出来ます。
■費用について
銀座ファインケアクリニックの肝斑治療は、「ルートロトーニング」という治療方法を用います。
1回10分から15分程度の治療が15,000円、10回コースは120,000円で受けていただくことが出来ます。
なお銀座ファインケアクリニックでは、初めて当院で治療を受けていただく方は、初回トライアル料金として30%OFFの1回10,500円で受けていただくことが出来ます(料金は全て税抜表示です)。
■他院ですでに何らかの治療を受けられた方でも施術可能です
銀座ファインケアクリニックでは、過去に他院で肝斑治療をされた方でも、問題なく施術を受けていただくことが可能です。
その際は、どのような治療をされたか、あるいは処方された外用薬や内服薬などについて確認をさせていただく場合がございますので、ご了承ください。
このように、銀座ファインケアクリニックでは最先端の治療機器を採用することで、肝斑の治療を可能なものとしました。
肝斑はセルフケアでは消すことが出来ないシミの一種ですので、もし肝斑に悩んでいる場合には、まずはぜひ一度ご相談ください。
銀座ファインケアクリニックでは患者様の「クオリティ・オブ・ライフ」を何よりも重要視しています
銀座ファインケアクリニックが最も大切にしていることは、患者様の「クオリティ・オブ・ライフ(QOL)」です。「クオリティ・オブ・ライフ」とは“生活の質”、つまり患者様お一人おひとりのライフスタイルや人生の質のことを指します。
例えば、シミや肝斑があることで、鏡を見るたびに気分が落ち込んでしまう、人に会いたくなくなってしまう、ストレスになってしまう、自分に自信をなくしてしまう、そういったネガティブな感情に苛まれてしまうことは少なくありません。
そうした感情がストレスとなり、ホルモンのバランスを崩してしまうことで、さらにシミや肝斑の症状を悪化させてしまうこともあるのです。
また、どのようなことがストレスになってしまうのかは人それぞれですので、他人から見れば「目立たないし小さいから、気にしなくて良い」と思えるような小さなシミや肝斑であったとしても、ご本人にとってはそれが非常に気になるものであり、大きなストレスとなって生活の質を低下させてしまっていることもあります。
ストレスは、シミや肝斑の症状を悪化させるだけでなく、心身に様々な悪影響をもたらすものでもありますので、原因となっているものを解消することが大切です。
銀座ファインケアクリニックでは、そのような患者様お一人おひとりの悩みを解決するために、“医療”という行為を通じて、患者様のライフスタイルや人生の質を第一に考え、向上させるための“治療”を行うことで、自信に満ち溢れた人生のお手伝いをさせていただきます。
どのような些細なことでも構いませんので、まずは一度ご相談ください。